華麗なる靴展
会期 | 1998年4月14日〜5月14日 |
会場 | 東京・草月会館 |
主催 | サルヴァトーレ・フェラガモ展「華麗なる靴」実行委員会 |
後援 | 外務省 |
協力 | サイマ・アヴァンデーロ S.p.A. |
概略
この度、私の夫であり、フェラガモ社の創始者であるサルヴァトーレ・フェラガモの回顧展を生誕100周年の年に日本で開催していただくことは、私にとって大きな喜びでございます。
この回顧展が、長年にわたり私どもの製品をご愛顧くださっております日本の皆様に、サルヴァトーレの遺した靴と足跡をより深く知っていただく機会になることを心から祈っております。あまり知られていないことですが、日本の伝統と女性の優雅さに魅きつけられていたサルヴァトーレは、ロサンゼルスに住んでいた1926年に、さらなる技術の向上と新しい可能性を求めて日本に来る計画を立てておりました。しかし、事業の拡大、イタリアへの帰国、続いて起こった第二次世界大戦の勃発により、サルヴァトーレの日本への旅はかなえられませんでした。戦争が終わり、再び世界の国々の友好関係が正常化した頃、この驚きにみちた国、日本への彼の関心は、新たにかきたてられ、その旅がやっと実現したのが1950年と1958年のことでした。サルヴァトーレだけでなく、私どもフェラガモ一家全員も日本という国に魅せられております。また、常日頃より皆さまの変わらぬご支援と温かい歓迎の意に深く感謝しております。私どもは皆さまの御希望にお答えしたいという一心で、努力を重ねてまいりました。
この回顧展は日本の皆さまに捧げられるものです。フェラガモ家を代表して感謝と尊敬と友情の気持ちを表したいと思います。
ワンダ・フェラガモ