専修学校KIDI PARSONS(理事)
概略
「金沢アート&サイエンスポリス構想」とは、アートとサイエンスが融合をはかりながら人々の創造的活動を育み、それが都市の原動力となることを目指すというものです。この構想を具現化させるためには、国内外の優秀な頭脳の集積を図り、一定期間ステイしてもらうことにより金沢のファンづくりをし、そこから幅広く密度の高い人的ネットワークを形成することが重要であろうと考えられます。
また、金沢という街の特性を考えてみた場合、たとえば総合大学や工業大学、美術大学などすでに多数の高等教育機関が存在し、加賀藩来400年の歴史に育まれた多彩な伝統工芸が息づき、芸術・文化関係の施設が多く、茶道や能楽など市民の文化レベルが非常に高い等、金沢は実に文化的で魅力的な存在力を秘めていることが分かります。このような金沢の背景を考慮し、これまで継承し育んできた文化遺産や恵まれた風土、環境を守りながら、いかに様々な問題を解決し新しいイメージの都市づくりを図り、金沢を活性化していくか。この課題に対するひとつの解答が、私たちの提案する金沢という地にふさわしい、小規模であっても専門性、国際性の極めて高いデザインスクール設置を提案します。