伊藤真乗の目と手展
会期 | 2006年8月20日〜30日(東京) 2007年2月24日〜3月11日(大阪) 2007年5月4日〜10日(名古屋) 2007年8月2日〜11日(福岡) 2007年9月8日〜17日(札幌) 2008年2月21日〜3月30日(NY) 2008年4月8日〜5月1日(Cicago) 2008年5月8日〜6月29日(LA) 2008年8月29日〜9月30日(Milano) 2008年10月30日〜11月30日(Firenze) |
会場 | 東京美術倶楽部(東京) ATCミュージアム(大阪) ナディアパーク(名古屋) エルガーラホール(福岡) スピカ(札幌) ミルク・ギャラリー(NY) シカゴ・イルミネイティング・カンパニー(Cicago) ウェストウッド・アートフォーラム(LA) パラッツォ・クリヴェッリ(Milano) 国立アリナリ写真美術館(Firenze) |
主催 | 「伊藤真乗の目と手」実行委員会 石澤 良昭 片山 英一 黒川 由紀子 島薗 進 仲田 順和 長塚 充男 奈良 康明 細江 英公 安田 暎胤 藪内 佐斗司 頼富本 宏 |
後援 | 毎日新聞社 総本山醍醐寺 日本赤十字社 UNHCR駐日事務所 日本UNHCR協会 WFP国連世界食糧計画 国連WFP協会 関西NGO協議会 |
協力 | 真如苑 |
概略
伊藤真乗(1906-1989)は、真言宗醍醐派総本山、京都の醍醐寺で真言宗の奥義を修めた後、釈尊の遺教である涅槃経を所依の経典とする一宗を興し、仏教教団・真如苑の開祖として、日本の仏教界のみならず、広く世界の宗教界に知られた存在でした。また一方で、伊藤真乗は、本尊の巨大な涅槃像を自ら謹刻し、“昭和の仏師”と呼ばれる側面を持っていたことを忘れてはならないでしょう。その天性による創作は、釈迦如来、阿弥陀如来、聖観音、不動明王などの仏像に結実しました。それだけではなく、その創作は、親交を結んだ人々の胸像や彫刻作品、刻字、書、写真など、多岐に渡る膨大なもので、こうした作品の制作自体が、即ち、修行のひとつの姿でもあったことを偲ばせるものとなっています。
展覧会では、膨大な作品群から精選した約100点の作品と、制作に打ち込む生前の姿を髣髴とさせるアトリエの再現や、さまざまな写真・映像資料、愛用した道具などを立体的に展示し、紹介していきます。展示品は、初めて一般に公開されるもので、その意味でも貴重ですが、本展覧会は、自らの制作を決して芸術とは呼ばなかった宗教者、伊藤真乗の全体像を知る上でも、絶好の機会となるでしょう。