Invisible Language 建築家展
会期 | 1991年12月4日〜1月10日(ニューヨーク) 1992年10月3日〜11月6日(ロンドン) 1993年4月29日〜5月30日(ミラノ) |
会場 | Exhibition Center, Parsons School of Design (New York) Architectural Association School of Architecture (London) IDEA BOOKS SPACE (Milano) |
主催 | インビジブル・ランゲージ展 実行委員会 |
協賛 | 前田建設工業株式会社 |
概略
日本のほぼ40才の若い建築家たちによる、日本国内に建てられた最新の作品のプロジェクトがここに展示されている。これは日本に対するエキゾシズムや伝統への興味を満足させるような従来の展示会でもなければ、日本のある巨匠の建築作品を紹介するそれでもない。
この展示会の目的は、20世紀末にさしかかった日本の建築、都市の最新の状況を伝えると共に、それを踏まえて、21世紀を担う若い建築家たちが世界に向けてダイアログの場を提供することにある。’Invisible Language’というこの展示の視座は日本特有のものではないし、過去に似たような動きが、むしろあたりまえのこととしてあったはずである。人間はいつの時代も、そしてどこの国でも人間としての共通項を持ち続けているからである。人種や民族、文化の違い、経済体制の違いを超えた対話を通して、地球に住む人間としての共通項や共通の問題点が明らかになっていくことを期待したい。
5人の若い建築家たちが私と一緒になって企画したこの展示会は、東京を発信源とする都市と文化に関する一つのメッセージである。これが一方的なメッセージの発信に終わらず、地球の様々な地域に住む人間に受信していただき、ダイアログを通じた相互伝達の場となることを心から望んでいる。
野口 昌夫