田中一光展
会期 | 1998年8月8日〜10月11日 |
会場 | 富山県立近代美術館 |
主催 | 富山県立近代美術館 朝日新聞社 北日本新聞社 北日本放送 |
概略
このたび富山県立近代美術館では平成10年度夏の企画として第7回現代芸術祭「田中一光展 伝統と今日のデザイン」を開催します。
田中一光氏は日本の伝統と現代性を融合させたデザインで、国内外で高い評価を受けています。田中氏のデザインは、古典から今日までの様々な文化的要素を摂取し、それらを独自に昇華することで、新しい日本のデザインの方向を示唆してきました。
氏は1930年奈良に生まれ、京都市立美術専門学校を卒業後、産経新聞社、日本デザインセンターなどを経て、現在の田中一光デザイン室を主催されました。
グラフィックデザインにとどまらない幅広いジャンルで、新鮮で驚きにみちた作品を次々と発表し、まさに日本を代表する国際的なグラフィックデザイナーとして活躍されています。
この展示会は、田中一光氏の40年の歩みを展観するもので、ポスターや本の装丁、カレンダーからパッケージなど、その多岐にわたる仕事を[ジャパン・スタイル][アドバタイジング][劇場と美術館][タイポグラフィ][ブックデザイン][シンボルマーク][グラフィック・アート]のコーナーにより紹介します。本展が田中一光氏のデザインの軌跡とバラエティに富む表現スタイルはもとより、一貫して日本の伝統に根ざした氏のデザイン哲学の本質に触れることができる絶好の機会となることと確信いたします。ここに本店の開催にあたり絶大なるご指導、ご助言をいただき、貴重な作品を快くご出品いただきました田中一光氏をはじめ、関係各位のご熱意とご尽力に対し厚くお礼申しあげます。