雪舟と雲谷派展
会期 | 2000年8月22日〜11月12日 |
会場 | ヘルシンキ市立美術館 |
後援 | 国際交流基金 |
背景
ヘルシンキ2000日本プロジェクトの一つのハイライトとして、「雪舟と雪谷派展」が開催されることになりました。
これは、山口県立美術館とヘルシンキ市立美術館の交流事業の第一回企画展と位置づけられています。建築、デザイン、工芸、現代美術の分野においてはヘルシンキをはじめとする北欧諸国と日本とは深い理解と交流の歴史がありますが、一般的な美術の分野、特に絵画においては、残念なことに今まで具体的な動きがなかったといっても過言ではありません。ヘルシンキにおいてまたフィンランド全体においても、日本の伝統的な美術の流れがまとまった形で紹介されたこともなく、またフィンランドの美術に関する情報も日本においてごく限られたものしか紹介されていません。
この企画展がきっかけとなり、二つの美術館の間で学芸員の交流、アーティスト・イン・レジデンス・プログラムの参加、共同研究、および各美術館のコレクションを中心にした企画展の開催が行われることが期待されています。また、二つの美術館がそれぞれの国において文化交流、情報の中心的な役割を担い、二国間の新しい情報回路による文化交流がますます深まることも望まれています。